めいそうえっせい

色々と心のままに

定年後の日々

前回の続き

 

日本の進むべき方向性

 

何よりもまず中央集権国家をやめること

 

日本の抱える最も大きな問題点は権力の集中化による

 

地方分権が言われて久しい

 

多くの人が中央集権的であることの弊害を分かっていて

地方分権を声高に叫んでいたがいまだに実現しない

 

それどころか逆に国の力が増しているようにも思える

相対的に地方が疲弊しているからだ

 

10年前なら地方分権は困難だったろう

民度がまだまだ地方分権に耐えられなかったからだ

 

2011年の東北大震災以降かもしれない

あのような未曾有の大災害があって人々が連帯し助け合い

一方で国や政府は遅々として助けられる人を助けられないことを

露呈した

 

つまり国民は様々なことから学んで成長してしまったのだ

 

それがなぜ可能になったか

 

「見える」ようになったからだ

 

ネットやSNSには功罪両面あるのはもちろんである

この世の全てに両面がある

それが絶対のない相対的な現実世界である

 

自分は戦後生まれである

小さい頃は佐藤栄作総理大臣だったのを記憶している

 

ネット前の時代には政治家がいつ何をどのようになんてことは

新聞ネタにならなければ国民が知る機会など皆無だったろう

 

今はどうだ

安倍総理がどこで何を言ったのみならずその表情、仕草、声のトーン、口癖

全てが素通しだ

 

ああこの人は嘘を言ってるな

逃げようとしているな

本気じゃないな

 

見えてしまっているのだ

 

安倍総理が全て悪いというんじゃない

多分今のレベルでは誰がやっても同じだろう

 

問題は日本の場合すでに民度が国の政治レベルを超えてしまっているということ

それが今回の新型コロナで証明されてしまったということ

 

つまりだ

今までのような中央集権的な形で彼ら政治家に委ねてはならないということだ

 

真の国民主権的国家になるべき時なのだ

 

新型コロナで嫌がおうにも東京一極集中は薄まる

それが国のあり方を大きく変えていく契機になるだろう

 

では果たして本当に地方は地方でやっていけるのか

 

もちろんやっていける

 

もし国が権力とお金を手放すことが出来たらの話だが

 

国がやるべきことは国民が平等公平であるべきことのみだ

例えば医療と教育と災害対策だ

国家防衛など考えないで良い

覇権的な戦争が起きる世界環境にはない

(宗教や民族・思想的争いは残念ながらまだ続くかもしれない)

 

医療と教育、そして災害対策の予算以外は全て地方に分配する

 

このことによって何が変わるか

 

地方は地方で発想し行動しその結果を受け入れざるを得なくなる

 

要は国に依存していた今までの地方の首長などは自分の知恵や力が

足りないことが早晩明るみに出てしまい、同時に真剣かつ優秀な首長

との比較が「見えて」しまうので詰まるところ淘汰されてしまう

 

国で大臣だ、議員だなんてのは実は何の仕事も出来ていないただの

数合わせにしか過ぎない

もちろん責任がないからだ

何やったってよほどの失態や後ろに手が回りかねないことがない限り

安泰なのだ

この前の河合夫妻の一件などはいい例だ

実のところあれだけ慢心しているという証左である

そしてあんなのが大臣になる国の政治家のレベルなのだから

推して知るべしだろう

とにかく大臣でも議員でもなってしまえば楽なことこの上ない

権力やお金はふんだんに手に入る

親戚一同、友人知人全てからチヤホヤされる

そりゃ誰だってしがみ付きたくなるのが人情ってもんだろう

 

じゃ地方政治はどうか

もちろん玉石混淆である

ただ首長の責任は国と違って明らかに重い

だからダメダメ政治家ばかりではない

見識と勇気と覚悟を持った立派な政治家もいる

そうじゃないのもいる

 

簡単な見分けかたを一つ

国の官僚から首長になるようなのはまずダメと思って良い

国に依存することしか知らないからだ

自分で決断しその結果の責任を負ったことの無い者がトップリーダー

になってはいけない

これは鉄則と言っていいくらいの明白なものだ

 

国が権益とお金を手放せば何が起こるか

 

まず国をコントロールしようという官僚が不要になる

 

国家第一という名のもとに日本は官僚国家を築いてきた

それは戦後レジュームの中で国が取らざるを得なかった一つの

形ではある

そのような民意度を含む未成熟な日本をどのような国にしていくか

という時代にはもちろん立派な官僚もいたし政治家もいた

 

それがすでに形骸化してしまっている

官僚は自分の栄達と保身のみで生きるように変わってしまった

そりゃそうだろう

一生懸命勉強して東大に入りようやく官僚になったのだ

国を動かしてやろうなんて心意気があるのはまだいい方だろう

上司や政治家や周囲の顔色ばかり伺っていかに自分の立場を

守り引き上げられるかにしか興味がない

そして仕える肝心の政治家はバカばっかりときたらそりゃ

さらにやる気もなくなる

 

まとめよう

 

日本は中央集権国家から離脱する

医療、教育、災害以外の権益と予算を全て地方に分配する

 

これが出来たら日本は大きく変わり成熟した民意度がさらに高まる

国になりうる

地方都市はどんどん独自性を発揮し、活気に溢れてくる

東京一極集中は自然に緩和され東京自体が住みやすくさらに魅力を増す

 

国民の自由度が増す

例えばもっと住む自由度が増す

面倒臭い手続きなどが要らなくなる

 

住みたい魅力ある都市に人気が出るが、他の都市も頑張りそれぞれが

魅力を増してくる

 

 

高齢者を無視できなくなる

高齢者に優しい思いやりのある都市づくりがされるようになる

 

日本自体が単なる観光立国ではなくなり人も含め真に魅力的な国になる

 

日本人の良さが際立ってくる

不思議とGDPが上がって生産性が高くなる

 

そして政治は金儲けの手段ではなくなり真に人々に貢献するようになる