めいそうえっせい

色々と心のままに

逃げる、やめる

長女が産後うつだと言う

 

確かに共働き夫婦で稼ぎも休みも少なく大変そうだ

 

見た感じではそれほど重くは無さそうではある

 

なぜだろう

 

自分の仕事時代の大変だった頃の話をした

 

娘にそんな話をするのは初めてだったがその時は何の躊躇いもなかった

 

30台後半か

 

仕事のストレスがあまりに強くとても持たないと思い会社を辞める決意をした

 

大変な仕事を5年続けていた

 

既に子供が三人いて、田舎の中古ではあるが家も買っていた

 

それでも辞めようと思った

 

長女は聞いた

 

家族をどうやって養っていこうと思ったかと

 

何も考えていなかった

 

ただ逃げたいだけだった

 

何とかなると思っていた

 

知らぬ間に長女は泣いていた

 

理由はよく分からない

 

頑張ると一言言った

 

頑張る必要はないよ

 

逃げてもやめてもいいんだと

 

この世の中はすべて変化するもの

 

大変だと思っていたことが知らないうちにそうでもなかったりする

 

自分もそうだった

 

当時はとても耐えられないと思ったことがいくつもあった

 

その経験を経るうちに自分には2週間ルールができたこと

 

絶対無理だと思ってもその中に飛び込んで2週間もすると慣れてしまう

 

そしてその経験を積むと次に来る大変さがそうでもないと思えること

 

それが不思議な自信になること

 

逃げてもやめても大丈夫だと長女に言ったのは本音である

 

ただその後に実は続く言葉がある

 

いつかまた同じ経験にぶつかるよと

 

そのように出来てるんだ

 

だから逃げたりやめたりするのは意味がないと言ってるのではない

 

逃げてもやめてもいいのだ

 

自分にそれを受け入れる準備が出来た時にぶつかればそれでよい

 

本当に辛いときには無理することはない

 

大丈夫

 

いくらでもまだチャンスはくる

 

ああこうだったんだなと思えるときが必ずやってくる

 

そうやって少しずつ少しずつ前進する

 

人生はそうやって出来ている