僕の二畳の瞑想部屋には、小さな窓が二つある
北と東に
いつも北の窓から空を見る
今日は朝から雲が多い
すじ雲というのかな、雲の切れ間に青空もかすかに見えるし、低気圧っぽい厚い雲も見える
五分もすると、雲は形を変えている
移り行くさまはまるで人の心のようだ
昨夜は久しぶりによく眠れた
朝までほぼ目を覚さなかった
ここ最近、心配ごとがあって、早朝、真っ暗な中、何度も目覚めてしまい、そのまま眠れないことが続いていたんだ
それにしても、現役時代と違って、ほんの小さなことがいつまでも小骨が喉に刺さったように気になる
忙しければそこに向かない注意が自然と向いちゃうんだな
まあ、歳のせいかもしれないけど
でも、なぜか消えていってしまった
雲のように
心配ごとはなくなっておらずそのままなのに
一体何が消えたんだ
さっきまでの雲がもう形を変えている
低気圧っぽい厚い雲は姿を消して、薄い雲が空一面に広がっている
青空はほんのちょっと青っぽく見える程度
雲か
不思議なもんだ