もちろんそれまでには自社株や他にも何度か株を売買したことはある
数十万儲けたり少し損したりという一般サラリーマンレベルの話である
株は精神衛生上よくない
上がったら落ちる恐怖に駆られるし、下がったら見るのも嫌になる
小心者なのだろう(僕だけではないかもだが)
そこで目をつけたのが配当である
それまで配当なるものの存在は知ってはいても、例えば会社の持株会などは配当を全て再投資してしまうので現実感がなかったのだ
で、調べてみると、高配当株がある
例えばJT
当時で7%を超えていたと思う
20%の税金を払ってもネットで5%をゆうに超えている
これで株価が上がらないまでも下がらなければ不動産投資などより遥かに良い
なぜみんな買わないのだろうと思ったくらいである
8年前のあの頃でさえ、僕を含め株に対する考え方の根底にはギャンブル的な匂いを多くの人は感じていたのではなかろうか
いわゆる短期利益志向である
確かに株とか投資にはリスクがあるのでギャンブル性がないとは言えない
当時僕には投資リテラシーなるものが皆無だったので、投資=ギャンブル=高リスク=恐いという図式で理解していたのだが、ちょっとずつ勉強するに従って考え方が変わっていったのだ
人は働いてお金を得る
労働力とは労働する力、つまりエネルギーである
自分の持つエネルギーを投資してリターンを得ているわけだ
サラリーマンは賃金がある程度一定しているのでその意味を理解しにくい
つまりはリスクとリターンの意味を把握しにくいわけである
休んでも給料出るし、かといってとんでもなく頑張っても多少残業代が増えるくらいだし
まあそうやって僕も含めた世間の労働者たちは、資本家にていの良いように労働力を搾取されているのであるが(言い過ぎか)
投資するということはお金という力、つまりエネルギーを投資してリターンを得る行為に他ならない
大きなエネルギーをかければ大きなリターンが得られる
ただし大きなエネルギーには大きなリスクもある
サラリーマンで言えば、過労死するようなものか
ただ投資にはもう一つの側面がある
それは時間という側面である
世界経済は時間と共に成長するという一つの真理に根ざしている考え方だ
これは人口の増大とかとも多分関係している
日本は少子高齢化で人口減少国であるが世界人口は拡大を続けているし、アメリカも拡大している
100人の町が200人になれば、そこで商いされる額は単純に2倍になるという理屈
要は僕はこう考えた
株は時間を味方につけられればリスクは存在しないに等しいと
昔からよく言われる、買った株を何十年も放っておいたらとんでもないことになっていたってやつ
あれが株投資の基本のキである
ここには不動産と同じくロケーションの重要性がある
つまりはなんでも良いわけじゃないってこと
どの株を買うかはある程度の見極めが重要になる
駅近、買い物、学校、病院・・・不動産で重要なロケーションのポイントを株にも同じように当てはめなければならない
割安、独自性、将来性、歴史などなど
続く