前回、ボクシングについて書いたが、実は将棋も好きである
指すことよりも将棋会とか棋士が好きである
谷川浩司が現れたときの衝撃は凄まじく、彼を超える棋士は現れないだろうと思っていたが、羽生善治が出てきた
もう羽生以上はと思っていたら藤井聡太である
人は進化し歴史は塗り替えられていくのだと実感した
将棋の名人の系譜は興味深く、昔から名人は将棋の神様が選ぶとまことしやかに言われてきたそうだ
つまり強さはもちろんのこと、人間性や立ち居振る舞い、言動など全てが揃っていなくてはならないという
戦後の実力制名人(以前は踏襲)になってから、木村義雄、大山康晴、中原誠、谷川浩司、羽生善治の五人が衆目の一致する名人の系譜ではないだろうか
もちろん森内俊之も永世名人だからそのうちの一人に数える方もいるだろうし、実力、人格ともに素晴らしい棋士だとは思うが、やはりある種のオーラとか華やかさ、もしくはカリスマ的な魅力には多少欠けるきらいがなきにしもあらずとみる
他にも加藤一二三、米長邦雄、佐藤康光、渡辺明ほか名人位に就いた棋士はそれなりにいるが、押しも押されもせぬ将棋の神様が選んだ名人と思しき棋士は、個人的には先の五人となる
そこに藤井聡太が加わろうとしているが、間違いなくそうなるだろう
そこで肝心の話である
免状の話である
僕の将棋歴は四十年にもなる(覚えてからならもっとなるが)
今まで段位には全く興味がなく、将棋が好きだと語るとほとんどの人は、何段?とか聞いてくるが適当な答えで誤魔化してきた
しかしである
ことここに至ってはなんとしても段位の免状をもらいたいのである
その理由はただ一点
免状に、将棋連盟会長に就任した羽生善治、名人竜王藤井聡太の直筆記名がなされるからに他ならない
こんなチャンスは多分今後ないかもしれない
しかもである
誰もがその気になればもらえるのだ、もちろん関門はあるし、お金もそれなりにかかるが
僕は俄然やる気になり、将棋世界を買って段位認定に応募を始めたのである
世間で考えることは同じであり、免状依頼が連盟に殺到しているそうである
羽生さんも藤井さんも忙しい合間にせっせと免状に揮毫しているそうだがきっと大変な作業だろうと思う
とはいえ欲しい
僕の棋力はせいぜい初段クラスだろうが、できれば三段の免状が欲しい
ああ、こんな欲が出るとは思いもしなかった