めいそうえっせい

色々と心のままに

定年後の日々

ようやくラジオドラマ脚本が完成した

 

初めての挑戦だったが映像と違い音のみで表現するのは

難しいもんだ

 

作品はある青年の10年間を描いている

 

多分だが、風景や場所や時間を描写できないラジオドラマにおいて

さらに時間経過を上手く表現するのは厳しい

もちろんこのテーマを選択した自分の責任であるのだが

 

数年前のコンクール入賞作品にはタクシーの作品があったようだ

設定としてはラジオドラマに最適なものかもしれない

 

閉鎖された空間

独り言のように喋っても聞き役の運転手がいる

 

これを拝見してはいないのだが何となく聞いている方は

運転手になったようなイメージを持つのではなかろうか

 

本来、様々なシチュエーションなどを表現するのに独白(モノローグ)

やナレーションを多用するのはご法度であるがこの設定だと

違和感を感じさせないかもしれない

 

例えば1時間という枠の中で、自分の身の上話や仕事、家庭、その他もろもろ

を主人公がただ喋り適当に相槌を打ったり驚いたり一緒に悲しんだり笑ったり

というリアリティある設定はどれだけあるのだろうか

 

夫婦? ないだろう

飲み屋や寿司屋? ないだろう

 

しかしタクシーの中なら飲んで終電を逃した遠くの家に帰る1時間の中で

客が語り運転手が聞くというリアリティは誰もが容易にうなづける

場面がとんでも、時間設定も、場所の描写も、全てセリフに入れ込める

いわゆる落語を運転手が聞いているようなもんだ

 

自分が描いてみてなるほどと感心させられた(読んではいない)

 

しかし結論から言うと非常に勉強になった

様々な描写をセリフと音で描く

 

わざとらしくなるのは避けなければいけない

白けるからだ

 

かと言ってある場面を描いていて次の場面が二年後なんて言う場合

一切の時間経過を描けない訳で(もちろんナレーションを入れると言う

手法があるが)今回、極力避けて頑張ってみた

つまりセリフのやり取りで二年経ったんだと言うことを理解してもらえる

ようにしてみた

 

成功しているかどうか分からない

 

自分としては主人公の青年の成長とそれを支える周囲の人たちとの関わり

を落語風に言えば人情噺として作ったつもりでありまあまあ処女作にして

は上手くできているのではないかと自画自賛しオツにいっているわけで

 

作品としては非常に気に入っている

今までTVドラマ脚本、落語、そして今回のラジオドラマと全て処女作

であるもののシナリオそのものとしてはこれが最もいいな

 

次のステップを考えている

もちろんシナリオコンクールなどにはこれからも趣味でチャレンジする

もう一つ、まあこれも趣味ではあるけれど様々なオンラインメディアで

作品をアップして少しでも世間様の目に触れさせたいなと

 

せっかく作った可愛い作品だから