家にいることが多くなるとネットで買い物することも増える
僕の場合はアマゾンが圧倒的に多い
こんな便利な仕組みを作ったベゾス氏は本当にすごいと思いしやはり天才なのだろう
あと本をたまに買ってキンドルで読んだりもする
古臭いと思っている方なので、本は紙に限ると頑固にのたまっていた一人だが、実際に電車などで読むにはスマホで読めるのが便利だと気づいた
私の小説仲間のSさん（78歳）は、私なんぞより遥に頭が柔らかくて、何十冊もの本は全てキンドルで保存していて、アイパッドで読むのだが、字も大きくできるし、明るいのでとても読みやすく、何よりこれだけの本をいつも持ち歩いたら大変なことになるでしょうと素晴らしく合理的な考え方をしている
ところがつい最近、そのアマゾンでのちょっとした買い物の決済ができなかった
クレジットカードを登録しているのだけれど、カード会社が拒否したようだった
決済方法の変更を求められたが登録カードが使えないわけはないと何度か同じように試してみるがやはり駄目だった
カード会社の方の状況をネットで調べてみるとデフォルトになっている
もしかしたら不正利用か何かで使われて利用制限を超えたのかなどと心配する気持ちにもなる
早速カード会社に問い合わせてみると、女性のオペレーターはこう言った
「利用制限は超えていないのですが、ある条件のもとで不正利用を防ぐための監視をしておりまして、そちらに引っかかってロックが掛かったものと思われます」
なるほど、そういうことかと思い、ロックを外してもらった
翌日、カミさんの買い物を頼まれてポチッとアマゾンで買ったらまたもデフォルト
またかと思い、でも昨日ロックを外してもらったはずだし、今度こそ何かあったかなとまたもや心配になってカード会社に問い合わせた
するともちろん昨日とは違う女性オペレーターがこう言った
「ロック解除はその日限りです」
僕は、そうするとこれからもこんなことが続くのですか、他にどうにかする方法はないのでしょうかと尋ねると、色々と言われたが、結局はどうにも説明に納得がいかないので、僕はだんだんとイライラしてしまった
これはよくない傾向であって、もちろん帯状疱疹の痛みなどもあってのことなのだが、ついつい僕はその女性に強く言ってしまった
このままじゃこのカードは使えないことになってしまいます、何とかしてください
もちろんその女性が悪い訳でもなく、彼女が責任者でもないのだ
女性の方も多少イラついているような感じがあって、面倒なジジイが面倒なクレームを入れてきたとでも思っているのかもしれないが、セキュリティの方から改めて連絡をさせると言った
一時間後くらいにセキュリティから電話があった
若い男性だった
彼は、最近、アマゾンでのネット決済でカードの不正使用が多発していて、重点的に監視しているのでセキュリティレベルが高くなっていることが原因ですと明快に答えてくれた
さらに、アマゾン以外でもいくつかそのような措置をしているところがありますが、お客さんの場合はまず関係しないので、アマゾンのみセキュリティレベルを下げれば今後はロックはかからないと思います、ただこれからの使用にあたり、不正利用の可能性もあり得ますので、おかしな決済が見つかればすぐこちらに連絡をください、対処します
見事な答えだった
スカッとした
そして無事ロックが解除され、カミさんの買い物をしようと思ったら、おかしなものが買ったことになっている
それはポケモンのゲームだった
そんなものを買った覚えはない
慌ててセキュリティに電話を入れた
今度は、何となくもっと上の責任者ぽい男性が出てきて、こう言った
「これは不正利用ではないと思いますよ。よく確認されましたか」
で、色々と当たったら、娘に買ってあげたものだと判明した
しかもちょうど一年前の買い物だった
すっかり忘れていた
ダウンロードリストに残っていただけだった
僕はその時、あのオペレーターの彼女にイラついたバチが当たったと思った
きっちり戻ってくるのだ
