中村仁一医師の書かれた「やはり死ぬのは、がんでよかった」と言う本がある
素晴らしい本だ
その中に生老病死は「苦」であり、苦しいものだと日本では理解されているが、元々はインドが何かの言葉で、「思い通りにならない」と言う意味だそうだ
中村医師は、人は生まれいずれ年老いて病気にもなり死んでいく、これは万人に訪れる自然な成行であり、避けることはできないと説いている
それを特に日本の老人は自分だけは病気になろうが治り、老化を遅らせ、死なないかのように考え振る舞っている
それはそのような金儲けの仕組みが存在しているためでもあると
いわゆるプロパガンダだ
確かに定年退職して暇になり、ワイドショーなどのテレビを見る機会も増えたが、コマーシャルで宣伝しているのは、やたら若く見えるとか若返るとかの類が多い
本にもあるが健康のため、若返りのためなら死んでもいいってことか
嘘のような冗談のような本当の話だが、痩せて健康になろうと友人がジムに通い始めたところ、頑張りすぎて膝に水が溜まってしまい、今度は医者通いになった
で、医者に言われたのが「もう少し痩せてください」だって
やはりワイドショーでやってたが、RSウイルスとかって幼児が罹る感染症が例年になく増えているらしい
解説によると、毎年一定の割合で感染するが、昨年からのコロナによって、徹底した感染予防策が取られているために、本来徐々に広がるものが一気に広がっているらしい
もしかするとインフルエンザなんかも今年の冬あたりはパンデミックになる可能性もあるかもしれない
コロナがどのような由来で発生し広まったかは知らないが、自然界には様々な菌やウイルスが存在しているだろう
そのような目に見えないものに曝露され、人間はそれでも生き抜いて来た
もちろん自分の持つ免疫力で
ここには厳しい自然界の掟があり、免疫力の弱い者は淘汰され強い者が生き残る
そこには避け得ぬ運命もある
生老病死だ
思い通りにならない
もちろんワクチンで助かる命も数多くある
そうでない命もまたあると言うことに気づく必要もある
世界は日本がオイルショックで経験したトイレットペーパー争奪戦のような様相を呈していてワクチンがとんでもなく潤沢な国から全く届かない国まで非情ともいえる状況だ
これが正真正銘の日本語の「苦」に違いない