先日、三人で昼飲みしてカラオケボックスに行った
一人は流行りの歌に詳しく聞いたことのない若い人の歌を歌う
僕は、ほとんどカラオケには行かないし、歌も聞かないので新しい歌を知らないのだがどちらかといえば昔からの名曲というかそんな感じの歌が好きで歌う
聴きながら思ったのは、ある種の歌には普遍性があって、そうでもない歌もあるのだなということだった
普遍性のある歌は常に耳に新しく、感動を再現する
何が違うのだろう
曲か歌詞かそれとも他の要素だろうか
多分その両方なのだろう
あるいは曲を聞いたときの記憶と密接に結びついているものか
ポップスなるものは多くの場合、愛や恋を歌っている
僕は海外の歌も好きで結構歌う
歌詞もわからず歌っている
それでもこれは名曲だなと思わせるものがある
少なくとも日本の歌詞について言えば、名曲には抽象表現されたものの方が多いように思う
外国の歌で最も好きなのは、青い影というプロコルハルムの曲である
名曲と言われている
歌詞を調べてみると、その意図が全く不明である
多分愛する女性を歌っているとは推察できるが、それに類する単語は何も出てこない
それでは曲によるものかと言えばそうとも言えないと思える
日本語も外国語の歌も、つまるところ、曲と歌詞の絶妙なマッチングがあって、それを生み出しているのは、作者のその曲に込められた普遍性なのだと思う
歌詞が先か曲が先かは知らないが、いずれにせよ、表現したい普遍性があって、それが曲であり歌詞でありしっかり込められた時に名曲が生まれるような気がする
いわゆる安っぽくないのだ
内側が外側に表現されている
小説も然り、多分絵画や彫刻、陶芸も全てそうだと思う
つまり生き方そのものが現れるのかもしれない