めいそうえっせい

色々と心のままに

瞑想その9

不思議なもので仕事を続けるんだとハラが決まると

あまりストレスを感じなくなった

 

50歳までは頑張ろうと決めた

その頃には子供たちも独り立ちするだろう

 

ところが結局は還暦まで勤めることになる

 

その後数年のちに昇進しマネージャーとなり新たな勤務地である北海道に

転勤となった

全く知らない北の大地

新たに部下となる社員たちも誰一人知らない

年上も数人いる

 

最初は今までの仕事から解放される喜びもあり何となく浮かれていたが

着任日が近付くにつれて気が滅入ってきた

やっぱり不安だったのだ

 

自分に務まるだろうか

新たな部下たちと上手くやれるだろうか

転勤族の誰しもが経験する道であった

 

北海道最初の日

初めての部下たちと出張エリアである苫小牧で仕事をし

その夜はホテルに泊まることとなっていた

仕事が終わってホテルに着いた

さあ寝ようかと思った時いきなりやってきた

ホームシックだ

自分でも驚いた

何かわからないものに胸が押さえつけられたようだった

家に電話した

子供たちに頑張ってと言われた時不覚にも涙が出た

泣いてることが子供たちにバレた

今では懐かしいが恥ずかしい思い出だ

 

仕事には2週間で慣れた

慣れてみると北海道の大地は素晴らしくまた部下たちもいい男ばかりで

非常に恵まれたと思う

 

瞑想は続けていた