不思議なもので仕事を続けるんだとハラが決まると
あまりストレスを感じなくなった
50歳までは頑張ろうと決めた
その頃には子供たちも独り立ちするだろう
ところが結局は還暦まで勤めることになる
その後数年のちに昇進しマネージャーとなり新たな勤務地である北海道に
転勤となった
全く知らない北の大地
新たに部下となる社員たちも誰一人知らない
年上も数人いる
最初は今までの仕事から解放される喜びもあり何となく浮かれていたが
着任日が近付くにつれて気が滅入ってきた
やっぱり不安だったのだ
自分に務まるだろうか
新たな部下たちと上手くやれるだろうか
転勤族の誰しもが経験する道であった
北海道最初の日
初めての部下たちと出張エリアである苫小牧で仕事をし
その夜はホテルに泊まることとなっていた
仕事が終わってホテルに着いた
さあ寝ようかと思った時いきなりやってきた
ホームシックだ
自分でも驚いた
何かわからないものに胸が押さえつけられたようだった
家に電話した
子供たちに頑張ってと言われた時不覚にも涙が出た
泣いてることが子供たちにバレた
今では懐かしいが恥ずかしい思い出だ
仕事には2週間で慣れた
慣れてみると北海道の大地は素晴らしくまた部下たちもいい男ばかりで
非常に恵まれたと思う
瞑想は続けていた