めいそうえっせい

色々と心のままに

定年後の日々

先日、古い知人二人と久しぶりに連絡を取った。

 

不思議なもので会社のしがらみがなくなると真に親しかったと言うか気が合うと言うか

そのような関係に気づかされる

 

一人は7年後輩の社員で随分自分を慕ってくれた奴だ

 

お互い転勤もあり連絡を直に取ったのは10年以上前になるだろう

 

彼は既に50半ばであるがいまだに独身である

 

縁がなかったと言うより彼が望まなかったと言う方が正解だろう

 

彼は本の虫でとにかくとんでもない量の読書量を誇る

 

何しろ大学時代にまだまだ本を読みたくて留年したくらいだから

 

まあそんじょそこらにはいないタイプでありなかなかに面白い奴だ

 

彼は連絡を喜んでくれて東京に来た際には会おうと言うことになった

 

もう一人はこれもまた縁というか因縁というか詳細をここで記すには少し

躊躇われるものがある

それほどの関係なのだ

大学の後輩で他社に勤務していた男でありやはり関係は深い

 

彼も連絡を喜んでくれて年内にこちらから遊びに行きたいと伝えた

 

二人とも自分が若い頃に瞑想を薦めて始めた過去がある

今どうしているかはあえて聞いてはいないが

 

多分続けてはいないと思った

二人とも自分が瞑想のインストラクターになろうと思うと伝えたところ

一人はまだ続けてたんですねという返答だったしもう一人はえっという

瞑想という言葉そのものに久しぶりのような雰囲気だったからだ

 

そして昨日

会社の同期でまあ縁はあったが仲が良いかどうかは難しいような男からも

久しぶりにメールが入った

彼は別会社に今も勤めていて忙しいが

コロナで酒を飲もうとも言えないので近況を聞きたいとのことだった

 

正直に近況を伝えた

暇に任せてのんびり過ごしていること

会社を去って4ヶ月が過ぎ遠い昔のように感じていること

 

コロナが落ち着いたら連絡をするとか飲もうとかは一切書かなかった

否、書けなかったのだ

 

残念ながら彼とは久しぶりに会って飲みたくなる関係ではなかった

もちろん会えば会ったで話もするし飲みにも行くだろうが

 

自分は彼の選んだ生き方(仕事上)が好きではなかった

彼の要領よく立ち回る姿を快く思っていなかったのだ

その選択は自由なので自分にとやかくいう資格も権利もないことは

十分承知している

 

ただもしかすると心のほんの片隅でそのような彼の生き方をどこか

羨ましいと感じていたのかと問うてみる

 

やはり答えは否だった

 

人と人との関係というものは本当に不思議なものだ

 

ある本には自分が与えるやり方でしか相手からの愛は受け取れないとある

 

メールを返信した後彼との関係が変化していくことは今後あり得るだろうか

とふと思った