自転車ってつくづく人生に似てるなって思うようになったね
定年退職してから、時間が有り余るから、それまでの忙しい現役時代に比べて、なんだか凪のようだなってずっと思ってた
その時間を持て余して、やっぱり仕事がいいやっていう人は再就職するし、その時間が不安に感じる人もやっぱり仕事をしようかと思うし、結構、気ままに暮らすとか、奥さんと旅行に行くとか、何かやりたいことがある人は、それなりに受け入れられるかな
僕の場合は、瞑想を続けながら、何か好きなことが出来ればくらいに軽く思っていて、もう一年半あまりが経ってしまったけどね
現役時代の同僚とかのほとんど、そうだな8割くらいはまだ働いてるかな、もしかすると9割かもしれない
そっちがマジョリティだから、彼らに会うとなんとなく肩身が狭い感じがする
それはお金の問題じゃなくて、単に社会と接点を持っているかどうかって話なんだけど
考え方は人それぞれだから、自分の生きたいように生きればいいと思うけどね
何をしてようが、していまいが、どっちみち歳は食っていくし、いずれはこの世を誰もが去っていくわけだから
少なくとも人の価値観で自分の生き方を決めたくはないかな
そんな生き方をしてきてしまったからこそそう思うんだ
で、自転車で坂を下ると、平坦になるよね
そうするともちろん惰性でペダルを漕がなくてもスーッと走っていくわけで、それが定年後の状態だったと思えるんだよ
現役時代はアップダウンが激しくて、なかなか、平坦な道はないから
ビートルズのThe long & winding load だね
それが、定年前後で、下り坂から平坦になるものだから、何だか逆に不安になるんだな
こんな楽していいのかって
ところがだよ
驚くことにずっと道は平坦じゃないんだ
もちろんずっと上り続ける道もないし、下り続ける道もない
でも間違いなくまたやってくるんだ
人生のアップダウンはさ
だから思ったんだ
今のこの平坦な凪の状態を楽しめばいいって