小さな部屋の小さな窓から秋の空
淡いブルーが広がる
この色は郷愁を呼び覚ます色だな
ほんの少し物悲しい
ちょうど人生でいえば終盤に差し掛かる僕のようだ
登っていくときと下りていくとき
登るときはいつになったら着くんだろう、もうすぐかな、まだかな、見えない頂上に向かってただただ登り続けるしかない
ツラいけど、ここまで登ったっていう達成感や充実感もあるし、自分がまだまだやれるという自信にもつながっていく
僕は下り始めている
それなりに頑張った、もう十分だ、体のあちこちも痛み始めているし、労わりながらゆっくり下りていこう
登りは足し算、下りは引き算
ゼロからスタートしてゼロに戻る
それが人生だ
なんて言ってる場合じゃない
登ろうと思う
そう、登るのだ、もう一度
もちろん仕事の登りじゃない
いろんな登りがある
僕は僕で登るところを見つけ登り始めている
瞑想は限りない登りだし
創作もそう
どこまで登れるか見てみたい
そこからの景色はどんなだろう
下りるにはまだ早いし、もしかするとこの世を去るまで登り続けられるかもしれない
そんなことを秋の空に想う