めいそうえっせい

色々と心のままに

静かな朝

今朝は静かだ

 

僕のこの二帖しかない狭い部屋の中は、静寂に包まれている

 

ほんの少し冷んやりする

 

一日ごとに冬の訪れを実感する

 

空は白く暑い雲に覆われている

 

動きがない

 

遠くに微かな電車の音が時折聞こえる

 

その音が途絶えるとまた静寂がやってくる

 

不思議な朝だ

 

僕の頭の中にも何もない

 

雑念もない代わりに何かを想うものもない

 

目の前にあるのは薄いアメリカンコーヒーだけ

 

僕はこれからどうしようというのか

 

この瞬間には何もない

 

何もないことに侘しさも寂しさもない

 

ただ今がある

 

飛行機の音が遠くに聞こえそして徐々に去っていき音が消える

 

本当に不思議な朝だ

 

いやもしかするといつもこんな朝なのかな

 

僕が静かなだけかもしれない