ヤフーニュースの横尾忠則氏の記事が面白くて好きなのだ
今日は断捨離についてコメントされていた
彼曰く、断捨離とはインスタント悟りであって、ヒッピーのドラッグみたいなものと切り捨てている
いやあ面白いな
お釈迦さまの言われる本物の悟りとは、目の前にモノがあって、それに執着されないこととおっしゃる
なるほど、なるほど
つまりはモノがあってもよし、なくてもよしってところかな
融通無碍って意味なのかも
無理に断捨離しなくていいと僕も思うな
本当は捨てたくないのに捨てて実は後悔してるなんてのはやっぱりおかしい
会社を辞めるのと似てる
逃げたくて辞めると結構後悔が多いらしい
新たな世界に行きたくてってのならいいかも
なので断捨離も、捨てることによって何が得られるかなって考えると、物理的にはスペースが得られるから、そこに新たなモノが置けることになる
また置いたら断捨離になるのかな
多分それでもいいと思う
断捨離はスペースを作って快適な暮らしをするっていう意味もあるとは思うけど、古くてただなんとなく置いてあるだけのモノを処分して、新たに自分の好みとかスタイルに合ったモノを置けばそれだけで気分は良くなるし
ところで、僕はつい最近、古い友人を断捨離した
こんなふうに書くとさぞ冷たい人間と思われるかもしれないが、要は、付き合いをやめただけである
彼との付き合いは会社に入ってからだからおよそ40年にもなる
もちろん互いに転勤族なのでずっと一緒だったわけでもないが、なんだかんだでゆるく長く付き合ってきた
会社を辞めてからその付き合いの濃度は濃くなったのだけど、そうなると関係が変化し始めた
はっきり言ってしまうと彼の嫌な面が見えるようになってきてしまったのである
彼と最後に会った際に、随分と(悪い方に)変わってしまったと言われたが、もしかするとそうかもしれない
彼は昔からそのままで、変わったのは僕なのかもしれない
あるいはお互いにかもしれない、それはわからない
こんなはずじゃなかったということは長く連れ添った夫婦でもありうる
人は変化するから
ただ彼とはもう付き合ってはいけないと思ってしまった
理由は信頼できるかどうかということなのだが、僕は彼に裏切られたように思ってしまったのである
僕自身が信頼に足る人物かどうかということももちろんあって、もしかすると、そうではないがために彼もそのような言動なり行動なりを取った可能性もある
そうであるなら気づいてさえいない僕は猛省せねばならない
そして考えた
彼との関係に執着する必要はないのではないかと
せっかく積み重ねてきた40年という関係の重みは捨て難いが、その一方で、互いのためにならない古い関係を断ち、新たな関係に向かうことにも意味があると思った
では関係を断ってみて僕は今どう感じているだろうか、後悔しているだろうか
答えは否であった