これほど美味しくバリエーションに富んだ食が可能な国ってあるだろうかと改めて思う
最近は色々と値上がりしてしまっていてそうそう簡単には手が出ないものもあるにはあるが
例えば町中華
僕は町中華が大好きで、ある店に週一程度には行くが、880円で食べられる肉野菜定食が絶品である
その店でたまに友人と昼飲みもするが、一人3000円程度で大満足する
寿司や焼き肉なんかもいいが、ずいぶんと値上がりしてしまって、簡単には行けなくなったのが残念ではある
魚介系のラーメンが好きでたまに行くが、こちらも1000円はくだらないので僕の感覚からすると随分高くなったなあと感じる
最近のインフレはコストプッシュ型というそうで、原材料費に光熱費、人件費が軒並み上がっていることからどうしようもないらしい
そもそもロシアがウクライナに侵攻し、小麦や石油だかの値段とか、輸送費が上がったことがきっかけだったような気がするのだが、そこからあれよあれよという間に、何もかもがどんどん上がってしまい、なんだかそれが当たり前のようになった
もちろん以前だって、銀座の久兵衛とか、どこどこのフランス料理とか、庶民では手が出ない店はあったけど、それは「贅沢」と呼ばれて一線を画していたと僕は思う
でも日本の食の良さって誰もがある程度のものを口にできるってことだったんじゃないの
町中華の定食が2千円したら行かないよ
そして店が潰れるよ
それでいいの
そういうことが実際に起き始めてるんじゃないの
いろんな考えはあるにしろ、例えば医療だって、日本には世界に冠たる国民皆保険制度があって、誰もがある一定水準以上の医療をどこでも受けられるという公平性が担保されているわけで、僕はそれを「医・食・住」と呼びたい
つまり医療だけじゃなくて、食も住も、ある一定以上のものは日本では誰でもが享受できる国であってほしいのである
住はすでに怪しくて、こちらもインフレのせいか、マンションなんかは異常な価格になってしまい、完全な「贅沢品」である
新築など問題外で中古だって築何十年の物件が何千万もする
頑張って購入して、ローン払って、その後何十年先にどうなるのかなんて誰もわからないって異常だよ
そもそも日本における不動産購入は庶民にしてみれば一生ものだけど、一生どころか二生も三生もいるくらいになってしまってる
これっておかしくないか
巷間、言われているようにこれが金融緩和、つまり低金利を続ける政策のせいだとするなら是正する必要があると思う
行き過ぎているのだから
失われた30年とかいって賃金が上がらすデフレとなった日本が悪かったように言われているが果たしてそうだろうか
欧米と比べているがでは欧米が正しいのか
経済成長が善だろうか
少なくとももっとゆっくりでいいんじゃないの
輸出企業だけがとんでもない利益を上げるような形はいずれどこかでダメになるって
中庸って言葉がある
人間にはバランスが大切
日本という国と日本人はそのあたりのワビサビが良くわかっているはず
半年に一回とかたまでいいから美味しい寿司が普通の庶民が食べられるようになって欲しいとつくづく思うよ